O脚(がに股)が起こる原因は、先天的(生まれつき)な要因と、後天的(生活習慣や筋力バランスなど)な要因の2つに大きく分けられます。特に日本人女性では後天的な要因によって進行するケースが多く見られます。
◆ O脚の主な原因
① 骨格の歪み・成長過程の影響(先天的・成長期)
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遺伝的な骨格の形
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小児期の成長異常(くる病など)
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**乳幼児期の抱き方・座り方(W座り)**などの影響
👉 骨自体が湾曲している「構造性O脚」となり、大人になると矯正が難しい場合があります。
② 筋力・関節バランスの崩れ(後天的)
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内もも(内転筋)の筋力低下
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お尻の筋肉(中殿筋・大殿筋)の弱さ
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太ももの外側(大腿筋膜張筋など)の緊張
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膝周りの筋力バランスの悪化
👉 筋肉や関節のバランスが崩れると、膝が外側に開いたり、股関節や足首の動きが乱れてO脚に見える状態になります。
③ 日常生活のクセ・姿勢
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内股歩き・ペタペタ歩き
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ヒールの履きすぎ
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足を組む・あぐら・横座り
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立ち方の癖(片足重心・反り腰)
👉 日常的な体の使い方が偏ることで、関節に不自然なストレスがかかり、O脚が進行しやすくなります。
④ 体重の増加や老化
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膝関節への過度な負担(特に体重増加)
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軟骨のすり減りや変形(中高年に多い)
👉 高齢になると、変形性膝関節症によってO脚が悪化するケースもあります。
◆ まとめ
O脚は「見た目」の問題だけでなく、膝・股関節・腰の痛みや変形の原因にもなりえます。
特に若い方は、生活習慣・筋バランスを整えることで改善が期待できる「機能性O脚」が多いため、早めの対策や矯正施術が非常に効果的です。