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第5回:施術で「できること」と「できないこと」。正しい期待値を持つことが改善への第一歩

はじめに:「側弯症が治る」という広告の罠

街中やネット上で、「側弯症が手術なしで治る!」「たった1回の施術で背骨が真っ直ぐに!」といった広告を見かけたことはありませんか?

痛みやコンプレックスに悩んでいる時、そのような言葉は魔法のように魅力的に響きます。藁にもすがる思いで高額な契約をしてしまった経験がある方もいるかもしれません。

しかし、このブログを読んでいるあなたには、冷静な事実をお伝えしなければなりません。 成長期を過ぎ、骨の成長が止まった大人の側弯症(構築性側弯)において、徒手療法(整体、カイロプラクティック、マッサージなど)だけで、曲がった骨を完全に真っ直ぐにすることは、医学的に不可能です。

もし「絶対に真っ直ぐにします」と断言する治療家がいれば、それは知識不足か、あるいは不誠実であると言わざるを得ません。

では、施術には意味がないのでしょうか? いいえ、全くそんなことはありません。むしろ、「骨は真っ直ぐにならなくても、施術を受ける価値は絶大である」と私は断言します。

今回は、施術における「できること(現実的なゴール)」と「できないこと(ファンタジー)」を明確に区別し、あなたが目指すべき正しい改善の道のりを示します。

施術で「できないこと」

まずは、過度な期待を持たないために、限界を知っておきましょう。

  1. 骨自体の変形を治すこと(コブ角をゼロにすること) 大人の骨はすでに硬く固まっています。変形して癒合した椎骨(背骨の一つ一つ)を、外からの力だけで元の形に戻すことはできません。レントゲン上の角度(コブ角)が、施術だけで劇的に(例えば40度が0度に)改善することはありません。

  2. 身長を元の高さに完全に戻すこと 機能的な縮みは改善できますが、骨自体の変形による短縮分を完全に取り戻すことは困難です。

施術で「できること」

ここからが希望の話です。角度は変わらなくても、あなたの体感と人生はこれだけ変えることができます。

  1. 痛みの消失・緩和 第1回でお話しした通り、「曲がっていること」と「痛いこと」はイコールではありません。 施術によって筋肉の緊張バランスを整え、神経の圧迫を解放すれば、たとえレントゲン上のカーブがそのままでも、「痛みを感じない体」を作ることは十分に可能です。

  2. 可動域(動き)の回復 側弯症で最も問題なのは、背骨が「固まって動かない(ロックしている)」ことです。 施術で一つ一つの関節に「あそび」を作ってあげることで、ガチガチだった体が嘘のように軽く動くようになります。ゴルフやヨガなどのスポーツも楽しめるようになります。

  3. 姿勢・見た目の改善(機能性側弯の除去) 第3回で触れた「機能性側弯(姿勢による悪化分)」を取り除くことで、見た目の印象は大きく変わります。 肩の高さが揃う、ウエストのくびれが左右対称に近づく、猫背が解消される。これだけで、周りからは「姿勢が良くなったね」と言われるようになります。

  4. 呼吸の改善と自律神経の安定 固まった肋骨周りをリリースすることで、呼吸が深くなり、睡眠の質が向上します。慢性的なダルさやイライラが解消されます。

  5. 進行の予防 ここが非常に重要です。定期的に関節の柔軟性を保つことは、加齢による変性やカーブの進行を食い止めるための、最強の予防策になります。

目指すべきゴールは「真っ直ぐな骨」ではなく「動ける体」

多くの患者さんが「レントゲン写真」を良くすることを目的にしてしまいます。 しかし、考えてみてください。

  • Aさん: 手術をして背骨は真っ直ぐだけど、背中全体がボルトで固定されていて棒のように動かず、常に違和感がある。

  • Bさん: 背骨は曲がっているけれど、痛みはなく、好きな旅行に行き、スポーツも楽しみ、夜もぐっすり眠れる。

あなたが目指したいのは、どちらの未来でしょうか? 手術が必要な重度の場合を除き、多くの人にとって理想的なのは Bさん(機能的な体) であるはずです。

私たちは、無理やり骨を押し込むような施術ではなく、「今の骨格のままで、最大限のパフォーマンスを出せる状態」へチューニングすることを目指すべきなのです。

「良い治療院」の見分け方

最後に、側弯症の方が治療院を選ぶ際のポイントをお伝えします。

  • ×「絶対に治ります」と言う → 警戒してください。大人の側弯症の難しさを理解していません。

  • ○「角度は変わりませんが、痛みはなくせます」と言う → 正直で信頼できます。

  • × 患部(痛いところ)だけを揉む → 第2回で話した通り、原因は別の場所にあります。全身を見てくれる所を選びましょう。

  • ○ 呼吸や肋骨へのアプローチがある → 側弯症の本質(胸郭の変形)を理解しています。

  • ○ セルフケアを教えてくれる → 施術の効果を持続させるには、患者さん自身の協力が不可欠だと知っています。

次回予告:プロが行う実際の「施術」とは?

「できること」の範囲がわかったところで、次回はさらに具体的に踏み込みます。 「じゃあ、具体的にどんな施術をするの? 普通のマッサージとは何が違うの?」

次回、第6回「実際の施術アプローチ。筋膜リリース、関節調整が側弯症になぜ効くのか」では、痛みのトリガーポイント、癒着(ゆちゃく)の剥がし方、そして関節のアジャストメント(調整)について、プロの技術の裏側を解説します。

読めば、なぜ今まであなたの痛みが取れなかったのか、その理由がはっきりと分かるはずです。

※ご相談はこちらからお気軽になさってください。

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