【第2回】壁に立つだけ!30秒でできる「猫背レベル」診断。あなたの「老け背中」はどのタイプ?
【はじめに】「私はまだ大丈夫」と思っていませんか?
前回は、「猫背がどれほど見た目の年齢を引き上げ、ビジネスや美容において損失を生んでいるか」という少し怖いお話をしました。
「確かに姿勢は気になるけれど、自分はそこまで酷くないはず」 「たまに背中が丸まるくらいで、気をつければ治るレベルだろう」
そう思っている方も多いかもしれません。しかし、私たちの治療院に来られる30代〜50代のクライアント様の多くが、ご自身の写真を見てこう驚かれます。
「えっ、私ってこんなに頭が前に出ていたんですか?」 「反り腰だなんて思ったこともなかった…」
自分の姿勢は、自分では見えません。そして、脳は今のその歪んだ姿勢を「楽だ」と認識しているため、自覚症状がないケースすらあります。
第2回となる今回は、特別な道具を使わずに今すぐできる「猫背セルフチェック」と、実は4種類もある「猫背のタイプ別診断」を行います。
敵(歪み)を知らなければ、戦い方は分かりません。あなたの肩こりやポッコリお腹の原因がどこにあるのか、まずは現状を正しく把握しましょう。
1. 【基本編】壁があれば30秒で判明!「隠れ猫背」チェック
それでは早速、診断を始めましょう。 近くにある「壁」を使います。壁に背中を向けて、いつも通りリラックスして立ってみてください。無理に良い姿勢を作ろうとせず、「今の自然な状態」で立つのがポイントです。
以下の4点を、順番に壁につけます。
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かかと
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お尻
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肩(肩甲骨)
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後頭部
さて、この4点が無理なく壁につきますか? そして、その時の腰の隙間はどうなっていますか?
▼ 判定結果
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【正常(ゴールデンライン)】 4点すべてが自然に壁につき、腰の隙間に「手のひらがギリギリ1枚入る程度」のスペースがある。 → おめでとうございます! 理想的な姿勢です。この状態を維持しましょう。
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【レベル1:軽度猫背(スマホ首予備軍)】 お尻と肩はつくが、「後頭部」がつかない。または、つけようとするとアゴが上がったり、首が苦しい。 → 頭が前に出ている典型的な初期症状です。
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【レベル2:中度猫背(巻き肩進行中)】 お尻はつくが、「肩」が壁から浮いてしまう。無理に肩をつけようとすると腰が反ってしまう。 → 肩が内側に入り込む「巻き肩」が併発しています。呼吸が浅くなっている可能性大です。
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【レベル3:重度猫背(骨格変形リスク)】 お尻しかつかない。背中全体が丸まっていて、壁に背中をつけること自体が苦痛。 → 筋肉だけでなく、背骨自体の動きが固まっている危険な状態です。早急なケアが必要です。
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【番外編:隠れ猫背(反り腰タイプ)】 4点はつくけれど、腰の隙間に「握り拳」が入るくらいスカスカ空いている。 → 一見姿勢が良く見えますが、実は「反り腰猫背」。女性や、ヒールを履く方に多い隠れタイプです。腰痛リスクが最も高いのがこれです。
いかがでしたか? 「頭がつかない」という方が圧倒的に多かったのではないでしょうか。それは、体重の約10%もある頭の重さを、首の筋肉だけで必死に支えている証拠です。
2. 【応用編】あなたはどれ? マッサージが効かない理由は「タイプ」にあった
「猫背」と一言で言っても、実は原因となる場所によって大きく4つのタイプに分類されます。 ここが非常に重要なポイントです。自分のタイプに合わないセルフケアやマッサージをしていても、効果が出ないばかりか、逆効果になることさえあるからです。
① 首猫背(ストレートネック型)
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特徴: 体は起きているのに、顔だけが亀のように前に出ている。
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悩み: ひどい首こり、頭痛、眼精疲労、二重アゴ。
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原因: スマホやPCの見過ぎによる、上位頸椎の歪み。
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NGケア: 首をボキボキ鳴らす、高い枕で寝る。
② 背中猫背(円背・えんぱい型)
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特徴: 背中の中心(ブラジャーのラインあたり)が丸く盛り上がっている。
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悩み: 胃の不調(逆流性食道炎など)、呼吸が浅い、実年齢より老けて見える。
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原因: 長時間のデスクワークで肋骨周りの筋肉が固まっている。
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NGケア: 無理やり胸を張ろうとする(腰を痛める原因になります)。
③ 腰猫背(骨盤後傾型)
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特徴: 椅子に座った時、腰が丸くなり、お尻が潰れている。あぐらをかくのが楽。
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悩み: 椎間板ヘルニア、垂れ尻、下腹部の出っ張り。
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原因: ハムストリングス(太もも裏)の硬さと、腹筋の弱化。
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NGケア: 柔らかすぎるソファに座り続けること。
④ 反り腰猫背(お腹突き出し型)
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特徴: 一見姿勢が良いが、お腹を突き出し、背中は丸まっているS字の強調型。
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悩み: 慢性的な腰痛、仰向けで寝られない、前ももの張り。
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原因: 腹筋が使えておらず、ヒールなどで重心がつま先にある。30代〜40代の女性に急増中。
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NGケア: 腹筋運動ではなく「背筋」ばかり鍛えること(余計に腰が反ります)。
3. 「痛い場所」には原因がないという真実
自分のタイプがなんとなく分かったところで、一つ思い出していただきたいことがあります。 「肩がこるから、肩を揉んでもらう」 「腰が痛いから、腰に湿布を貼る」
これらを繰り返して、症状は改善しましたか? おそらく、その場しのぎにしかならなかったはずです。
なぜなら、「痛みが出ている場所(被害者)」と「痛みの原因(加害者)」は別々の場所にあることがほとんどだからです。
例えば、「首猫背」の人の場合。 首の後ろがパンパンに張って痛むと思いますが、原因は首の後ろにはありません。頭が前に出ることで縮こまってしまった「首の前側(胸鎖乳突筋)」や「胸の筋肉(大胸筋)」が、頭を前方へ引っ張り続けていることが真犯人です。 この場合、いくら首の後ろを揉んでも、前側から引っ張る力が消えない限り、すぐにまた首は凝り固まります。
「反り腰猫背」の人も同様です。 腰が痛いからといって腰をマッサージしても治りません。原因は、骨盤を前へ強く引っ張っている「太ももの前側の筋肉」や「股関節の奥の筋肉」にあることが多いのです。
タイプを知るということは、「どこを緩めれば、その姿勢が直るのか」という地図を手に入れることと同じです。地図なしで森を歩いても、ゴール(完治)には辿り着けません。
4. セルフチェックの「限界」と、プロの「視点」
ここまでセルフチェックを行っていただきましたが、実はこれはあくまで「簡易的な目安」に過ぎません。
私たちプロが皆様のお体を拝見する時は、壁に立つだけでなく、以下のような視点で「動的な分析」を行います。
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骨盤の左右の高さの違い(足を組む癖などで生じます)
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肩甲骨の埋まり具合と可動域
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背骨一つ一つの動きのしなやかさ
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足裏の重心のかかり方
特に30代〜50代の方は、長年の生活習慣によって、複数のタイプが混ざり合った「複合型」になっているケースが非常に多いです。 (例:反り腰なのに首はストレートネック、かつ巻き肩など)
こうなると、自分の感覚だけで「ここが原因だ!」と特定するのは非常に困難です。間違った自己判断でストレッチを続けると、かえって関節を痛めてしまうリスクさえあります。
「自分の体は今、どう歪んでいるのか?」 「最短で治すには、どこの筋肉からアプローチすべきか?」
この「正解」を知ることが、猫背解消への一番の近道です。 当院では、初回のカウンセリングで姿勢写真を撮影し、関節の角度を数値化して、あなたの「現在地」を明確にお伝えしています。
「なんだか最近、体が重い」と感じているのは、あなたの体が発している「歪みの限界サイン」かもしれません。
【次回予告】スマホだけじゃない? あなたの猫背を作る「意外な犯人」
「タイプは分かった。でも、どうしてこうなっちゃったの?」
次回の第3回は、「原因解明」編です。 「スマホの見過ぎ」だけが猫背の原因ではありません。実は、座っている時の「ある癖」や、呼吸の仕方、あるいは「精神的なストレス」までもが、あなたの背中を丸めています。
日常に潜む「猫背トラップ」を見つけ出し、取り除く準備をしましょう。 次回更新までに、ぜひ一度ご家族や友人に横姿の写真を撮ってもらってみてくださいね。衝撃の事実が写っているかもしれません…。
編集後記
あなたの「背骨のカーブ」は正常ですか?
当院の姿勢矯正は、バキバキと音を鳴らすような怖い施術ではありません。 あなたのタイプに合わせて、縮んだ筋肉を「じわ〜っ」と伸ばし、サボっている筋肉を使えるようにする「再教育」プログラムです。
「ブログの第2回を読んだ」と言ってご予約いただいた方には、【AI姿勢分析&タイプ別診断】を無料でプレゼントいたします。まずはご自身の体の「説明書」を取りに来てください。
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※ご相談はこちらからお気軽になさってください。
神戸かんねん整体
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