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【第3回】スマホだけじゃない?あなたの猫背をつくる「意外な真犯人」。日常に潜む4つの罠


【はじめに】「気を引き締める」だけでは治らない理由

前回は「猫背のタイプ診断」を行いました。ご自身のタイプ、把握できましたか? 壁に立った時、「頭がつかない」「腰がスカスカする」といった現実に直面し、少しショックを受けた方もいるかもしれません。

「よし、今日から姿勢を良くしよう!」 「スマホを見る時間を減らそう!」

そう決意したあなた。その心意気は素晴らしいです。 しかし、30代〜50代の「大人の猫背」は、単にスマホをやめたり、背筋を伸ばそうと意識したりするだけでは治らないことがほとんどです。

なぜなら、猫背の原因は、あなたの意識の低さにあるのではなく、生活の中に巧妙に仕掛けられた「構造的な罠」にあるからです。

第3回のテーマは「原因解明」。 スマホ以外に、あなたの背中を丸め続けている「真犯人」をあぶり出します。これを読めば、なぜマッサージに行ってもすぐに体がガチガチに戻ってしまうのか、その謎が解けるはずです。


1. 【真犯人①】その座り方が骨盤を壊す「仙骨座り」

猫背の最大の原因は、実は「背中」ではなく「お尻(骨盤)」にあります。

特にデスクワークや、家のソファでくつろいでいる時。あなたは「仙骨(せんこつ)座り」をしていませんか? 仙骨座りとは、椅子に深く腰掛けず、お尻を前にずらして、背もたれにダラ〜っと寄りかかる座り方です。骨盤が後ろに倒れ(後傾)、背骨全体がアルファベットの「C」の字になります。

▼ なぜこれが「猫背製造機」なのか? 人間の背骨は、積み木のようなものです。土台である骨盤が後ろに倒れると、その上の背骨はバランスを取るために、必然的に前に倒れようとします。 つまり、骨盤が倒れている限り、物理的に背筋を伸ばすことは不可能なのです。

  • オフィスの椅子: 調整機能を使わず、体に合っていない高さで座っている。

  • リビングのソファ: 柔らかすぎるソファは、お尻が沈み込み、強制的に猫背を作ります。

  • 長時間の運転: 車のシートも、構造上猫背になりやすい環境です。

「背筋を伸ばさなきゃ!」と頑張る前に、まず「土台(骨盤)」を立てなければ、あなたの背中は永遠に丸まり続けます。


2. 【真犯人②】眼球の疲れが首を前に引っ張る「目の酷使」

30代〜50代は、仕事でのPC作業に加え、老眼の初期症状や、視力低下に悩み始める世代でもあります。 実は、「目」と「首の筋肉」は神経で密接に繋がっています。

何かを凝視しようとする時、人間は無意識に顔を対象物に近づけます。 「画面の文字が見えにくいな」と目を細めた瞬間、顎が上がり、頭が数センチ前に出ます。

▼ 「見る」という行為の代償 頭が前に出ると、首の後ろにある「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」という、目の動きと連動する筋肉がガチガチに固まります。 この筋肉が固まると、頭蓋骨を後ろから強く引っ張り、顎を上げた状態(ストレートネックの姿勢)でロックしてしまうのです。

  • モニターの高さが合っていない

  • メガネやコンタクトの度数が合っていない

  • ドライアイでまばたきが減っている

これらはすべて、猫背を加速させる要因です。「目が疲れると肩がこる」のは、気のせいではなく、解剖学的な連鎖反応なのです。


3. 【真犯人③】ストレスが体を丸める「防御姿勢」

これは意外に思われるかもしれませんが、「メンタル」と「姿勢」は直結しています。

人間も動物です。動物はお腹(内臓)という急所を守るために、危険を感じたりストレスを感じたりすると、本能的に体を丸める習性があります(胎児の姿勢)。これを「防御反射」と呼びます。

30代〜50代は、責任世代です。 仕事のプレッシャー、人間関係、将来への不安…。目に見えないストレスと戦っている時、体は無意識に「防御モード」に入り、胸を閉じ、肩をすくめ、呼吸を浅くして身を守ろうとします。

▼ 心の癖が、体の癖になる 一時的なストレスなら問題ありませんが、慢性的に緊張状態が続くと、胸の筋肉や横隔膜が収縮したまま固まってしまいます。 「胸を張って!」と言われても張れないのは、体がまだ「戦うか、守るか」の緊張状態から抜け出せていないからかもしれません。

リラックスできない体は、重力に対して抵抗する力を失い、どんどん重力に負けた姿勢(猫背)へと沈んでいくのです。


4. 【真犯人④】30代から急降下する「抗重力筋」の衰え

そして最後に、避けて通れないのが「筋力の低下」です。 姿勢を良く保つためには、重力に逆らって体を支える「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」が必要です。具体的には、背中、お腹、お尻、太ももの筋肉です。

これらの筋肉は、何もしなければ20代をピークに年々減少していきます。 特にデスクワーク中心の生活では、背中の筋肉を使う機会はほぼゼロ。背中側の筋肉が弱まると、体の前側の強い筋肉(胸筋など)に引っ張られ、肩が内側に入っていきます(巻き肩)。

「若い頃と同じ生活をしているのに、姿勢が悪くなった」 これは、背中を支えるための「筋力の貯金」が底をつき始めたサインです。


5. 「生活習慣」という名の牢獄から抜け出すには?

いかがでしたか? 「仙骨座り」「目の疲れ」「ストレス」「筋力低下」。 これらはすべて、日常生活の中に溶け込んでおり、完全に避けることは不可能です。私たちは、普通に生活しているだけで猫背になるようにプログラムされていると言っても過言ではありません。

だからこそ、お伝えしたいのです。 「猫背になってしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません」

しかし、だからといって諦めるわけにはいきませんよね。 この「猫背製造プログラム」に対抗するためには、強力なリセットボタンが必要です。

ここで問題なのが、長年の習慣によって「骨格のロック(関節の拘縮)」がかかっていることです。

例えば、錆びついた扉を想像してください。 油を差さずに無理やり開け閉めしようとしても、ギシギシ言って動きませんよね? 人間の体も同じです。骨盤が倒れた状態で固まり、肩甲骨が癒着して動かなくなっている状態で、「良い姿勢」を取ろうとしても、体は悲鳴を上げるだけです。

プロの施術の役割は、この「錆びついた扉」に油を差し、蝶番(ちょうつがい)を動きやすくすることです。

  1. まず、プロの手で関節のロックを外す(可動域を戻す)。

  2. その上で、正しい座り方やストレッチを取り入れる。

この順番でなければ、日常の強力な「猫背引力」には勝てません。 「最近、ストレッチをしても効き目がない」と感じているなら、それはあなたの体が「セルフケアで届く範囲」を超えて固まっている証拠かもしれません。


【次回予告】揉むだけじゃ治らない!猫背を治すために「本当にほぐすべき場所」

「原因はわかった。じゃあ、どこをどう治せばいいの?」 「背中が丸いんだから、背中をマッサージすればいいんじゃないの?」

次回、第4回は「メカニズム」のお話です。 実は、「猫背の人は背中を揉んではいけない(揉んでも意味がない)」という衝撃の事実をご存知でしょうか?

猫背を根本から治すために、本当にアプローチすべき「意外なスイッチ」について、解剖学の視点から分かりやすく解説します。 マッサージ通いを卒業したい方、必見の内容です。


編集後記

あなたの「仕事用チェア」は味方ですか?

当院では、施術だけでなく「あなたの骨格に合った椅子の座り方指導」も徹底して行っています。 タオル1枚を使うだけで、オフィスの椅子が「姿勢矯正チェア」に変わる裏技もあります。

長時間のデスクワークで背中が辛い方。ぜひ一度、その「背中の重荷」を下ろしにいらしてください。 あなたの生活習慣や職業に合わせた、オーダーメイドの改善プランをご提案します。

※ご相談はこちらからお気軽になさってください。

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