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【第4回】背中を揉むのは逆効果? 猫背を治すために

            「本当にほぐすべき場所」はここだった


【はじめに】一生懸命マッサージに通っても治らないあなたへ

「肩こりがひどいので、強めに揉んでください」 「背中が張って辛いんです」

そう言ってマッサージ店に駆け込み、ガチガチになった肩や背中をグイグイ揉みほぐしてもらう。終わった直後は「あぁ、軽くなった」と感じるけれど、翌日にはもう、岩のような重さが戻っている…。

30代〜50代の皆さまなら、こんな経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか? 「私のコリが頑固すぎるから仕方ない」と諦めていませんか?

実はそれ、あなたの体のせいではありません。「ほぐす場所」が間違っているのです。

第4回のテーマは、猫背の**「メカニズム」**。 なぜ、辛い背中を揉んでも猫背は治らないのか。むしろ、揉めば揉むほど猫背が悪化する可能性があるという、少し怖い事実についてお話しします。


1. 「被害者」と「加害者」を取り違えてはいけない

猫背の体で何が起きているのかを理解するために、体を「綱引き」に例えてみましょう。

あなたの体の中で、**「体の前側の筋肉(胸・お腹)」「体の後ろ側の筋肉(背中)」**が綱引きをしています。

猫背の状態とは、「前側の筋肉」が勝ち続け、「後ろ側の筋肉」が負けて引きずられている状態です。

  • 前側の筋肉(胸): 縮こまって硬くなり、強力な力で肩や頭を前へ引っ張り込んでいます。これが**「加害者」**です。

  • 後ろ側の筋肉(背中): 前側に引っ張られ続け、ピンと伸びきったゴムのようになっています。常に引き伸ばされているため、悲鳴を上げて痛みを出しています。これが**「被害者」**です。

あなたが痛みを感じている背中や肩甲骨周りは、あくまで「被害者」です。 被害者である背中を一生懸命マッサージして緩めてしまうと、どうなるでしょうか? ただでさえ伸びきっているゴムがさらに緩み、加害者(胸の筋肉)の引っ張る力にさらに負けるようになってしまいます。

その結果、マッサージを受けた直後は血流が良くなって楽になっても、数時間後には「さらに強い力」で前側に引っ張られ、猫背が悪化してしまうのです。


2. 真の黒幕は、胸の奥にある「小胸筋(しょうきょうきん)」

では、猫背を治すために本当にほぐすべき場所はどこでしょうか? 答えは、**「胸」**です。

特に注目すべきなのが、鎖骨の下あたりにある**「小胸筋(しょうきょうきん)」**という筋肉です。 これは肩甲骨から肋骨につながる小さな筋肉ですが、非常に強力な力を持っています。

スマホを見たり、デスクワークで腕を前に出したりしていると、この小胸筋がギュッと縮まります。すると、肩甲骨が背中から引き剥がされ、前へ前へとスライドしていきます。これが**「巻き肩」**の正体です。

この小胸筋がロックされると、以下のような「美容面での大損」が発生します。

  1. 鎖骨が埋もれる: 肩が前に出ることで鎖骨がV字になり、首が短く見えます。

  2. バストが下がる: 胸の筋肉が縮むと、バストを支えるクーパー靭帯が緩み、形が崩れます。

  3. 呼吸が浅くなる: 肋骨の動きが制限され、酸素不足で疲れやすい体になります。

背中の痛みを取りたければ、背中を触る前に、まずこの「胸の前側のロック」を解除しなければなりません。


3. 「肩甲骨はがし」の本当の意味

よくテレビや雑誌で「肩甲骨はがし」という言葉を聞くと思います。 「背中の肩甲骨をバリバリ剥がすんでしょう?」と思っている方が多いですが、本質は少し違います。

肩甲骨は、本来なら背中の肋骨の上を「滑る」ように自由に動く骨です。 しかし、猫背の人は、前述の「胸の筋肉の短縮」と「背中の癒着(ゆちゃく)」によって、肩甲骨が肋骨にベタリと張り付いてしまっています。

これを剥がすためには、単に肩を回すだけでは不十分です。 肩甲骨の裏側に指を入れ込み、癒着した筋膜(ファシア)を物理的に引き剥がすようなアプローチが必要になります。

しかし、ここで問題があります。 30代〜50代の方の多くは、長年の猫背歴によって癒着が強固になっており、自分では指が入らないほどガチガチなのです。

さらに、「小胸筋」などの深層筋肉は、表面の大胸筋の下に隠れているため、素人が触ろうとしてもなかなか届きません。表面の皮膚をさするだけになってしまい、深部のロック解除には至らないことが多いのです。


4. プロにしかできない「解錠」作業

ここで、私たちプロの出番があります。 私たちの施術は、あなたの体の「間違った綱引き」を終わらせる作業です。

  1. 前側のロック解除: 縮みきった「小胸筋」や「胸鎖乳突筋(首の前)」を、解剖学に基づいた角度でピンポイントに緩めます。

  2. 肩甲骨のリリース: 張り付いた肩甲骨の隙間を作り、本来の可動域を取り戻します。

  3. 後ろ側の活性化: 伸びきってサボっていた背中の筋肉(菱形筋など)に刺激を入れ、「これからは君が引っ張り返す番だよ」と教え込みます。

「緩めるべきは前、鍛えるべきは後ろ」 この鉄則を守って初めて、あなたの背骨は本来のS字カーブを取り戻します。

もしあなたが、「長年整体に通っているけれど治らない」と悩んでいるなら、その施術は「被害者(背中)」を慰めるだけのものだったのかもしれません。 「加害者(胸)」を捕まえてくれるプロを選ばなければ、根本解決には至らないのです。


5. 自力でできること、プロに任せること

もちろん、セルフケアが無駄なわけではありません。 しかし、「マイナスの状態(ガチガチの癒着)」から「ゼロ(正常)」に戻すのは、プロの手を借りるのが圧倒的に早いです。

例えるなら、絡まりきったネックレスのチェーンを想像してください。 自分で無理に引っ張ると、余計に結び目が固くなりますよね? まずはプロの手で丁寧に結び目をほどく。そうして一本の真っ直ぐなチェーンに戻ってから、大切に保管(セルフケア)する。

これが、最短で美しい姿勢を手に入れるための賢いロードマップです。

「私の背中、もしかして加害者が暴れているだけ?」 そう気づいたあなた。今が改善のタイミングです。


【次回予告】オフィスでこっそり!座ったまま「1分・肩甲骨リセット」

メカニズムが分かったところで、次回はいよいよ**「実践編」**です!

「仕事中に背中が辛くなったとき、どうすればいい?」 「会議の合間にできる、目立たないストレッチが知りたい」

そんな声にお応えして、第5回は**「オフィスで座ったままできる、効果絶大の1分ストレッチ」**をご紹介します。 背中ではなく「胸」に効かせる、プロ直伝の技を伝授します。お楽しみに!


編集後記

あなたの「呼吸」はどこまで入りますか?

当院で施術を受けた直後、多くの方がこう仰います。 「えっ、息ってこんなに吸えるんですか!?」 「視界が明るくなった気がします!」

それは、縮こまっていた胸が開き、酸素が脳までたっぷり届いた証拠です。 マッサージのその場しのぎはもう卒業しませんか? 「胸を開く」開放感を、ぜひ一度ご自身の体で味わってみてください。

※ご相談はこちらからお気軽になさってください。

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