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第3回:痛みから変形へ-変形性股関節症はこうして進行する

股関節の痛みが「年のせい」ではないこと、そしてその痛みが軟骨のすり減りや筋肉のアンバランスから生じることを、前回のブログでお伝えしました。今回は、その痛みがどのようにして「変形」へと進行していくのか、その過程を詳しく見ていきましょう。

進行性の病気「変形性股関節症」のメカニズム

変形性股関節症は、その名の通り、放っておくと徐々に股関節の形が変化していく進行性の病気です。 この進行は、大きく分けて4つの段階に分類されます。

  1. 前期(初期)
    • 軟骨の状態: 軟骨にわずかな摩耗や亀裂が生じ始めます。しかし、軟骨には神経がないため、この段階ではほとんど痛みを感じません。
    • 自覚症状: 歩き始めや立ち上がりの際に、股関節に違和感や軽い痛みを感じることがあります。しかし、安静にしていればすぐに治まるため、見過ごされがちです。
  2. 初期23666627
    • 軟骨の状態: 軟骨のすり減りが進行し、軟骨の下にある骨が少しずつ露出します。
    • 自覚症状: 痛みの頻度が増し、歩行時の痛みや、長時間立ち続けた後のだるさなどが顕著になります。股関節の動きが制限され始め、「あぐらがかけない」「靴下を履くのがつらい」といった日常生活での不便を感じ始めます。
  3. 進行期23669047
    • 軟骨の状態: 軟骨がほとんどなくなり、大腿骨頭と臼蓋が直接こすれ合うようになります。これにより、炎症が慢性化し、激しい痛みを引き起こします。
    • 骨の変形: 骨同士の摩擦や炎症を抑えようとする身体の防御反応として、骨の縁に**「骨棘(こつきょく)」**と呼ばれるトゲのような突起が形成されます。これがさらなる痛みの原因となります。
    • 自覚症状: 歩行や立ち上がりだけでなく、安静時にも痛みが続くようになります。関節の可動域は著しく制限され、歩行が困難になることもあります。
  4. 末期23686623
    • 骨の変形: 大腿骨頭と臼蓋の変形がさらに進み、関節の隙間がほとんどなくなります。
    • 自覚症状: 激しい痛みが常に伴い、歩くことが非常に困難になります。日常生活のほとんどの動作が制限され、QOL(生活の質)が著しく低下します。

痛みをごまかす「代償動作」の落とし穴

痛みが慢性化すると、人は無意識のうちに痛い動作を避けようとします。これを「代償動作」と呼びます。 例えば、股関節が痛いと、

  • 腰をひねって歩く
  • 膝を曲げて歩く
  • 骨盤を左右に大きく揺らして歩く といった、不自然な歩き方をするようになります。

この代償動作は、一時的に痛みを軽減するかもしれませんが、別の関節(腰、膝、足首)に新たな負担をかけ、さらなる不調を引き起こす原因となります。また、股関節の正しい動きをさらに妨げるため、変形の進行を加速させてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

早期発見・早期治療の重要性

この進行のメカニズムを知って、最もお伝えしたいのは「早期に専門家に相談することの重要性」です。 初期や進行期の段階で、専門家による適切な施術や指導を受けることで、

  • 関節の柔軟性を保ち、可動域を確保する
  • 周囲の筋肉のバランスを整え、股関節への負担を軽減する
  • 正しい身体の使い方を学び、代償動作を改善する といった対策を講じることができます。

※ご相談はこちらからお気軽になさってください。

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